50代で”もう無理”になったとき、最初にやること(退職を急がないためのチェックリスト)

「もう無理」って思った瞬間のこと、覚えていますか?
朝、目が覚めた瞬間に頭が重くなるやつ。
会社に着く前から吐き気がして、上司からのLINEを見ただけで心臓がドキドキするやつ。
金曜の夜なのに全然安心できなくて、日曜になったら憂鬱でいっぱいになるやつ。
私も経験しました。
印刷会社で何年も働いて、ある日「あ、これ以上はもう無理だ」とはっきり気づいた瞬間のことは、今でも鮮明に覚えています。
正直、そのときは「とにかく今すぐ会社をやめて楽になりたい」というのが精一杯で、それ以外のことを考える余裕がまったくなかったんですよね。
でも今だから言えるんですが、その「とにかく今すぐやめたい」という衝動が、実は一番危ないんですよね。
このページに来てくれたあなたには、その罠だけは踏んでほしくないと思っています。
というわけで今回は、50代でメンタル的に限界を感じたときに、退職を急ぐ前に最初にやるべきことのチェックリストをまとめてみました。
衝動的に退職すると、何が起きるのか
まず最初に正直な話をしておくと、
「もう無理」と感じてすぐに辞めた方たちがその後どうなっているか、なんですよね。
知恵袋などのリアルな声を見ていると、こういうパターンが非常に多いんです。
「パワハラで自己都合退職。次の職場でもまたパワハラ。また辞めて転職ループ。うまくいかず死にたい」
という投稿、一件だけじゃないんですよ。こういうケースが本当に多くて。
で、ですね。何が起きているかというと、
「会社をやめる」こと自体は問題の根っこにある解決にならないんです。
特に50代だと転職先の選択肢も限られているし、転職できたとしても「また同じような職場で適応障害になった」という方がたくさんいるんですよね。
私自身も、一度転職しました。正直言うと最初はマシになった気がしたんです。
で、5年後にまた同じことが起きた(汗)。「環境を変えれば解決する」というのは、半分本当で半分は罠なんですよね。
それよりも大事なのは、今すぐ会社に行かなくていい状態を、お金を確保しながら作ることなんです。
ここが分かると、選択肢がガラっと広がります。
退職を急ぐ前にやるべき5つのこと(チェックリスト)
では具体的に、何からはじめたらいいのか。私がやり直せるなら絶対にこの順番でやる、というリストを作ってみました。
☑ 1. まず心療内科へ行く(これが最初)
「自分はまだそこまでじゃない」と思っていませんか?私もそう思っていました。^^;
でも、朝起きるのがつらい、動悸や吐き気がある、休日なのに会社のことが頭から離れない、という状態は、もうすでにメンタルがかなり限界のサインなんですよね。
心療内科に行くのは、「弱い人がやること」じゃないですよ。医師の診断書があることで、後で必要になる傷病手当の申請がスムーズになりますし、「適応障害」「抑うつ状態」といった診断は、あなたがこれ以上追い詰められることへの正当な理由になります。
ちなみにですが、精神的に限界な状態でいきなり心療内科に電話するのは、思っているより勇気がいることなんですよね。「何を言ったらいいかわからない」という方は、まず「仕事のストレスで眠れていない」とだけ伝えれば大丈夫です。最初のハードルはそれだけでいいんです。
☑ 2. 「傷病手当金」という制度を知る
これ、知らないまま退職してしまう方がものすごく多いんですよね。リサーチをしていて驚いたのは、「精神科で傷病手当がもらえることを知らない人もいる」という声の多さで。私自身も最初は知らなかったので、他人事じゃないんですが(汗)。
傷病手当金とは何かをごく簡単に言うと、社会保険に加入している状態でメンタルや身体の病気で仕事を休んだ場合、月給のおよそ3分の2が最長18ヶ月間もらえる制度です。
ポイントは、退職してからでも条件を満たせば継続受給できるということ。
この制度を知っているかどうかで、50代のメンタル不調後の選択肢がまったく変わるんです。詳しい内容は後述しますが、「私はこれを活用して、30ヶ月近く生活を立て直す時間を確保できた」というのが、正直な体験談です。
☑ 3. 今の状態を記録しておく(メモ書きで十分)
心療内科に行く前にやっておくと役立つのが、職場での出来事と自分の体調を簡単にメモしておくことなんですよね。「いつ、何があって、どんな状態になったか」を日付つきで残しておくだけでいいです。
なぜかというと、心療内科の先生に「いつ頃から、どんな状態ですか?」と聞かれたとき、精神的に追い詰められているとうまく言葉が出てこないんですよね。私もそうでした(汗)。メモがあると先生に状況を正確に伝えられますし、後の傷病手当申請でも「症状が始まった時期」の確認に使えます。
記録の内容は「〇月〇日、上司に怒鳴られた。帰宅後、動悸が止まらなかった」程度の一言で十分です。完璧に書こうとしなくていいし、書けない日はスキップしていい。ただ、「自分は実際にこれだけの状態だった」という証跡が、後で必ず役に立つんですよね。
☑ 4. お金の現状を数字で確認する
感情が爆発しているとき、人はお金のことを正確に考えられなくなります。「もうどうでもいい、とにかく逃げたい」という状態ですよね。気持ちはわかるんですが、このまま衝動的に退職すると、翌月からの収入がゼロになる可能性がある。
今すぐやってほしいのは、手取り額と固定費の確認だけです。家賃や光熱費・保険料・食費など、毎月どうしても必要なお金がいくらか。それと今の貯金残高を確認してみてください。
これをやると「あと何ヶ月は動ける」という現実が見えてきて、パニックが少し落ち着くんですよね。焦りは正確な判断の敵です。現状を数字で見ることで、「退職する前に制度を調べる余裕」が生まれます。
☑ 5. 退職を決める前に、選択肢を一つ増やす
この順番でやってきたあなたには、すでに「今すぐ退職一択」以外の選択肢が少し見えてきているハズなんですよね。
- 退職のタイミングを自分でコントロールできる(焦って辞める必要がない)
- 退職しても、条件を満たせば傷病手当を受給できる
- 雇用保険(失業保険)と組み合わせて、最長30ヶ月近く給付を受けることもできる
リサーチで気づいたのは、「将来のお金の心配は、正常な判断を狂わせる」ということなんです。「辞めたくてもお金が心配で辞められない」という声が本当に多い。でも、制度を知れば「計画的に辞める」という第三の道があるんですよね。急ぐ必要はないんです。
傷病手当金について、まず知っておく基本のこと
ここで少しだけ、傷病手当金の基本をまとめておきますね。ただ詳しい手順や条件は個人差があるので、今回は概要だけです。
- 対象者:会社の社会保険(健康保険)に加入している人
- もらえる金額:月給のおよそ3分の2
- 期間:最長18ヶ月
- 主な条件:① 病気やケガで働けない状態 ② 4日以上仕事を休んでいる ③ 給与が支払われていない
ここで多くの方が知らないことを一つお伝えしておくと、傷病手当金は退職後に申請して、退職後から受け取り始めることもできます。(「一年以上の被保険者期間がある」「退職日の前日までに連続して3日以上出勤せず、退職日も出勤していない」ことが条件)
私自身がそうで、退職してから手続きをして、数ヶ月後に受給が始まりました。「在職中に受給を開始していないともらえない」と思い込んでいる方が非常に多いんですが、条件(加入期間など)を満たしていれば、退職後でも申請できるんですよね。詳しい条件は個人差があるので概要にとどめますが、「手続きのことは辞めてから考えればいい」という選択肢もある、と覚えておいてほしいんです。
で、ですね。この傷病手当の後に、雇用保険(失業保険)でとある認定を受けることで、さらに長期の給付を受けられる場合があります。「30ヶ月・約480万円」という数字がどこから来るのかというと、この2つの制度の組み合わせなんですよね。
詳しい準備の手順や失敗例については、メルマガ(無料)で公開しています。ブログでは今回のような概要の共有にとどめていますが、「具体的に何をどう準備すればいいのか」を知りたい方は、そちらにお越しください^^
なぜ「退職を急ぐな」と言うのか
最後に一つだけ、私の考えをお伝えしておきます。
「サラリーマンは奴隷システムだ」と本気で思っているので(爆)、私は基本的に「いい会社に居続けることを勧める」立場じゃないんですよね。むしろ、好きなことで稼ぐ個人事業主の道を、同志に伝えていきたい立場です。
でもだからこそ、「計画なしに辞めてほしくない」んですよね。
50代で無計画に辞めると、次の就職先は限られて、結局また同じような環境に飛び込むことになりやすい。「転職したけど、また5年後に同じことが起きた」というのは、私自身の体験でもあります(汗)。
傷病手当と雇用保険を活用して、しっかり休養しながら立て直す時間を作ること。 そこからはじめて、「次の道を選ぶ余裕」が生まれるんですよね。焦って動くと、また同じ場所に戻ってしまうんです。
あなたが今「もう無理」と感じているのは、あなたが弱いんじゃなくて、その環境があなたに合っていないだけですよ。内向型の人間には、大勢の中で消耗し続けるより、一人で集中して働く方がずっと向いていることが多い。そういう生き方もあるんだということを、知っておいてほしいんですよね。
まとめ:最初の一歩は「退職ではなく受診」
- まず心療内科へ(診断書が後で役立つ)
- 傷病手当金を知る(社会保険加入者は対象)
- 今の状態をメモしておく(日付つきで一言でOK)
- お金の現状確認(手取りと固定費を数字で見る)
- 退職を決める前に選択肢を増やす(制度を使って計画的に)
50代でメンタル的に限界のとき、「とにかく逃げたい」という気持ちはよくわかります。ただ、逃げる方向を間違えると、また同じ罠に落ちてしまいます。傷病手当という「逃げながら準備できる制度」を知ってから動いてほしいんです。
長い記事を最後まで読んでくれてありがとうございました。^^ 少しでも参考になれば嬉しいです。
推し活のタカトリ(脱ドレイの鷹登利)
55歳で印刷会社を退職。傷病手当18ヶ月+雇用保険12ヶ月で30ヶ月・約480万円を受給し、内向型が自分らしく働く道を模索中。「内向型のための脱サラナビゲーター」として発信しています。
コメントフォーム